天然の中間元素および微量元素が整った塩化ナトリウムは他の良質な原料と一緒に小ロット毎の工程により均一に混ぜ合わされます。これにより、人工的には真似のできない製品の均一性と高品質を実現できるのです。
レッドシーソルトにはスキマーの機能に悪影響を与えてしまうEDTAなどの科学結合剤は添加されていません。
研究所が行った紅海の水質の分析により、57種類に及ぶ個々の化学元素の存在とそのほとんどが水質に影響を与えることが分かりました。そして、その中の幾つかは全体の科学的安定に重要な役割を果たしています。カルシウム、マグネシウム、重炭酸塩の3つの主要成分を含むそれらの元素はリーフ環境の基礎成分と言えます。
この3つの基礎成分は海水の化学的性質(pHの安定、アルカリ度、海水のイオン強度)や多くのサンゴの生物学的プロセス(骨格形成、イオン交換、光合成)に大きく影響を与えます。
リーフアクアリウムにおいて基礎成分は、莫大な貯蔵量を持つ自然環境と違い供給量が限られているため、飼育している生物によって急速に消費されます。よって、サンゴの成長維持のために、基礎成分の濃度は自然界よりも高めにしておく必要があります。
レッドシーの研究所が独自に行った調査によると、閉鎖された水槽環境では基礎成分であるカルシウム、マグネシウム、炭酸塩(アルカリ成分)の特定の比率がサンゴの活性と丈夫なアラゴナイトの骨格の形成に重要であることが分かりました。特に基礎成分を自然界の濃度より引き上げるときに、この比率を維持することが大切です。
この理想的な比率に沿って製造されている人工海水を使用することにより、基礎成分の濃度を調整する手間が省け、換水によってもサンゴの飼育を上手に行うことができます。
Tech note:
骨格形成:サンゴは海水中のCa2+とCO32-を結合させてアラゴナイト(CaCO3)にすることで骨格の約90%を形成します。残りはマグネサイト(MgCO3)、ストロンチアナイト(SrCO3)、カルサイト(CaCO3の少し脆い結晶構造)、フルオライト(CaF2)や他の中間元素、微量元素で構成されています。サンゴの骨格形成時に基礎成分は互いに補完し合っています。その中の一つでも適正な比率で入手できなかった場合、健康な成長のための制限要因となってしまいます。
サンゴの成長促進:サンゴは骨格形成時に必要な基礎成分や他の成分を周りの海水から軟部組織を通して運搬するときにエネルギーを使用します。基礎成分レベルが引き上げられていると、より積極的なイオンの圧力がかかり、このプロセスがより効率的となります(骨格1グラムに必要なエネルギーが少なくなる)。よって、バランス良く引き上げられたレベルの基礎成分は、サンゴの成長率を促進します。
バランスの悪い基礎成分の影響:Mg2+イオンまたはSr2+イオンの濃度が低い場合、サンゴの骨格に脆く割れやすいカルサイトの割合が多くなります。また、低いマグネシウム濃度や高いカルシウム濃度はアルカリ度の降下を引き起こします。カルシウムが飽和した状態での高いアルカリ度は沈殿を引き起こし、逆にカルシウム濃度を引き下げます。
レッドシーソルト
レッドシーソルトは溶解時にサンゴ礁の海水とまったく同じパラメーターとなるよう設計されています。また、海水水槽は閉鎖されたシステムであるため、わずかにアルカリ度が引き上げられています。レッドシーソルトは海水魚や無脊椎動物の飼育水槽や低栄養塩SPS水槽に最適です。
レッドシーソルトの推奨使用量
水槽タイプ |
塩分濃度 |
アルカリ度(°dKH/meq/l) |
Ca(mg/l) |
Mg(mg/l) |
K(mg/l) |
用量 |
魚 |
31.0ppt |
6.8-7.2/2.4-2.5 |
365 - 385 |
1090 - 1150 |
330 - 350 |
33,4g/l |
サンゴ以外の無脊椎 |
33.5 ppt |
7.3–7.7/2.6–2.7 |
390 - 410 |
1170 - 1230 |
360 - 380 |
36,0g/l |
サンゴ |
35.5 ppt |
7.8–8.2/2.8–2.9 |
420 - 440 |
1250 - 1310 |
380 - 400 |
38,2 g/l |
各パラメーターは乾燥した人工海水をRO水に溶かしたときの値です。レッドシーソルトでpH8.2‐8.4の安定した海水を作れます。
製品名 |
定価(税込) |
タイプ |
60L |
1,680円 |
袋 |
120L |
2,940円 |
袋 |
189L |
3,465円 |
袋 |
300L |
5,145円 |
袋 |
660L |
9,870円 |
バケツ |